【おすすめの洋楽】The Glorious Dead（2012）/ THE HEAVY
英国のロックバンド、The Heavy（ザ・ヘヴィー）の3rdアルバム『The Glorious Dead』です。
2007年、または2008年あたりにデビューした時、存在は把握していたものの、なぜかそれほど聴いていなかったバンドで、ペプシコーラのコマーシャルというと、すぐにわかる人がいるのではないかと思います。
ジャケット
レビュー
このバンドを知ったキッカケは、洋楽情報を発信しているネットからだったんですが、日本で話題になったといえば、やはり俳優の小栗旬さんが出演しているペプシコーラのCMで使われている「Same Ol’」でしょう。
自分の中で何か目覚めていくような、ソウルフルなボーカルと奮い立つ感じがとてもかっこいいですね。
ただ、歌詞の内容としては、戦うような内容や、立ち向かっていくようなものではなく、少々退廃的な日常について歌われています。
メロディと歌詞のギャップが実は面白いと思います。
では、アルバム全体を通してはどうでしょうか。
バンド名のヘヴィーとは裏腹に、ロックやソウルのような感じになっており、ミドルテンポでも決して重苦しいサウンドではなく、きちんと聴かせるグルーヴを感じられます。
サウンドもボーカルもきちんと厚みのあるロックンロールとして鳴っていますが、ライブとしても盛り上がりも期待させてくれるサウンドです。
2014年、2016年のフジロックにも出演していましたが、かねオーディエンスの反応は良かったようですね。
バンドとオーディエンスのかけ合いも気持ちが良さそうです。
ザ・ヘヴィーへの入りはペプシコーラのCMからという人も多いかもしれませんが、60年代、70年代の要素もうかがえながら、21世紀のフォーマットで生み出されるグルーヴで、魅力は「Same Ol’」だけにとどまっていないことがしっかりと証明されているアルバムです。
トラックリスト
01. Can’t Play Dead
02. Curse Me Good
03. What Makes a Good Man?
04. Big Bad Wolf
05. Be Mine
06. Same Ol’
07. Just My Luck
08. The Lonesome Road
09. A Lesson Learned (Bonus Track for Japan)
10. Don’t Say Nothing
11. Blood Dirt Love Stop
