【CD】私を構成する9枚 #4 We Are Little Barrie(2005)/ LITTLE BARRIE
忘れかけていた”私を構成する9枚”シリーズ、4枚目はLittle Barrie(リトル・バーリー)のデビューアルバム『We Are Little Barrie』です。
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レビュー
若い世代がヴィンテージ楽器を扱うとこんなにも新鮮なんだ、と思ったアルバムです。
2000年代で実は一番お気に入りだったりもします。
3ピースというシンプルなスタイルで、余計なエフェクターを限りなくそぎ落としたギターサウンドとテクニックに、少しのファンクとソウルフルなヴォーカルというエッセンスを継ぎ足し、さらにファンキーなドラミング兼ヴォーカルが乗っかれば、クールなグルーヴを発生させます。
「Free Salute」を聴いた時、一瞬で惚れたような感覚に陥り、当時あまり洋楽に興味の無かった友人に薦めたところ、結果的にリトル・バーリーの出演するフェスへ一緒に足を運んだ思い出があります。
もちろんフェスでのパフォーマンスも凄まじかったですし、正式にスタジオ版として収録されていない(と思われる)「99%」という曲からスタートしたその時のライブは、徐々にエンジンをかけるに相応しいノリがあったように思います。
また、ヴォーカル/ギターのバーリー・カドガン、ベースのルイス・ワートン、ヴォーカル/ドラムスのウェイン・フルウッドという布陣ですが、中央配置がヴォーカル/ドラムスのウェイン・フルウッドとなり、ファンキーな歌声とドラミングで存在が突出していたのがこれまた印象的でした。(後のセカンドアルバム収録前にドラマーのウェイン・フルウッドは脱退)
バンドのフロントマン、ヴォーカル/ギターのバーリーはギターテクニックが他のバンドにも認められ、ツアーにサポートメンバーとして同行することもしばしばです。
多くのリバイバルバンドがもてはやされた2000年代ですが、個人的嗜好の強い60、70年代風サウンドの中に、ファンクとソウルとグルーヴを継ぎ足せば、やがてそれはリトル・バーリーになったと感じています。
決して懐古主義ではなく、これはスタイリッシュでクールな新しいアプローチです。
トラックリスト
01. Free Salute
02. Burned Out
03. Greener Pastures
04. Be The One
05. Please Tell Me
06. Well And Truly Done
07. Stones Throw Instrumental
08. Stones Throw
09. Long Hair
10. Thinking On The Mind
11. Move On So Easy
12. Living In And Out Of Place
13. Freeprise
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