The Zombies『Begin Here』(1965)レビュー:60年代UKロックの知的な輝きを再発見する

楽曲, 音楽

アルバム

ジャケット

アーティスト

The Zombies ザ・ゾンビーズ

アルバムタイトル

Begin Here

レビュー

ザ・ゾンビーズのベーシストであり、ロッド・アージェントと共にバンドの主要なソングライターを務めたクリス・ホワイトが3月7日生まれということで、今回は、彼らの記念すべきデビューアルバム『Begin Here』を改めて聴いてみました。

ザ・ゾンビーズといえば、有名なのが「Time of the Season ふたりのシーズン」ですが、収録されているのはセカンドアルバム『Oessey And Oracle』です。

1965年にリリースされたこのアルバムは、当時のビート・グループの中でも一際異彩を放つ、知性と哀愁に満ちたサウンドが特徴です。

当時のメンバーであるポール・アーノルドが、ゾンビーズというバンド名を提案するも、医師を志すために脱退し、新たに加入したクリス・ホワイトはオリジナルメンバーとして、その独特の音楽性を支え、多くの楽曲でソングライティングにも貢献しています。

単なるポップソングに留まらない、ジャズやR&Bからの影響を感じさせる洗練されたメロディと、どこか物悲しいハーモニーが魅力だと思います。

特に、全米チャートでヒットを記録した「She’s Not There」は、そのジャジーなオルガンとコリン・ブランストーンの少々気だるいボーカルが絶妙に絡み合い、一度聴いたら忘れられない中毒性があります。

She’s Not There

クリス・ホワイトのベースラインも、楽曲全体にグルーヴと深みを与え、ゾンビーズならではのサウンドを形成しているように感じられますね。

60年代のロンドンのカフェで、インテリジェンスとクールネスが漂う若者たちが語り合っているような情景が目に浮かぶようです。

アルバム全体を通して、彼らの音楽には「気品」と「繊細さ」が宿っていると思います。

当時のロックバンドが持つ荒々しさとは一線を画し、より内省的で、メロディの美しさを追求する姿勢が感じられます。

それは、クリス・ホワイト、ロッド・アージェントといったソングライターの才能が、互いに刺激し合いながら高め合っていた証拠かもしれません。

彼らの音楽は、時代を超えて色褪せることのない普遍的な魅力を放っているのではないでしょうか。

60年代ロックの原点を知りたい新しい世代のリスナー、そしてアナログ盤の質感を愛する方には、ぜひこの『Begin Here』をレコードで聴いてみてほしいですね。

当時の空気感を真空パックしたような音像は、デジタルでは味わえない特別な体験を与えてくれるはずです。

バンドが紡ぎ出した美しいメロディと、ゾンビーズの洗練されたサウンドに耳を傾けてみるのも良いかもしれません。

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トラックリスト

01. Road Runner
02. Summertime
03. I Can’t Make Up My Mind
04. Way I Feel Inside, The
05. Work ‘N’ Play
06. You’ve Really Got a Hold on Me/Bring It on Home to Me
07. She’s Not There
08. Sticks and Stones
09. Can’t Nobody Love You
10. Woman
11. I Don’t Want to Know
12. I Remember When I Loved Her
13. What More Can I Do
14. I Got My Mojo Working

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