【おすすめの洋楽】Absolution(2003)/ MUSE

楽曲, 音楽

2018年11月に、通算8枚目となる新しいアルバムをリリースする英国のロックバンドMuse(ミューズ)ですが、私が初めて買ったミューズのアルバムはこの『Absolution』でした。

リリースからちょうど15年ということもあり、当時売れ行きが完全に右肩上がりだったことも含めて、改めてデラックス版など、何か記念的なものがあるかと思いましたが、これといってニュースは無いので個人的に振り返ろうと思います。

ジャケット

MUSE Absolution

レビュー

プログレッシブ、オペラ、オーケストラ、クラシック、メタル、ハード・・・これらを表現するロックンロール、いや、ロックンロールだけではおさまらないエネルギーをこのミューズというバンドは体現し、これからもその可能性は宇宙規模の爆発力を持ち続けると確信出来たアルバムです。

故にこの3rdアルバム『Absolution』は大傑作と言えるでしょう。

「Intro」の行進する靴の音から流れ込むようにピアノの行進に変わり、「Apocalypse Please」が始まり、音圧の規模が既に大きいことがよくわかります。

先行シングル「Time Is Running Out」はミュージックビデオの構成もさることながら、ハードでソリッドなサウンドとヴォーカルが炸裂しています。

「Time Is Running Out」

 

「Sing For Absolution」は壮大で美しく、ミドルテンポで広がるサウンドスケープが、脳内をミューズの世界へと浸食していき、「Stockholm Syndrome」では一転、よりハードロックの面をのぞかせています。

「Falling Away From You」はアコースティックを感じさせるようなサウンドに夢見心地を抱かせつつ、壮大さは相変わらずです。

「Interkude」を挟み、「Hysteria」はベースのソロからはじまり、へヴィかつエモーショナルなドラム、ギター、ヴォーカルが重なり合って昇華されていきます。

「Blackout」はクラシック調で穏やかな宇宙空間とその時間を漂っているようで、「Butterflies & Hurricanes」はタイトルの如く、小さな羽ばたきが大きな嵐を巻き起こす様を描いている感じです。

「Butterflies & Hurricanes」

 

「The Small Print」はへヴィ・メタルの域に踏み込んでいると言っても良いほどの雰囲気があります。

ミューズは21世紀における正真正銘のライヴバンドで、演奏力のレベルの高さ、サウンド構成は破格のレベルと言えるでしょう。

何より、フロントマンのヴォーカル、マシュー・ベラミーの脳内宇宙がどうなっているのか覗いてみたいほどです。

スタジアムライブバンドとしての地位を不動のものにし、その規模とバランスに恥じないリリースを続けています。

トラックリスト

01. Intro
02. Apocalypse Please
03. Time Is Running Out
04. Sing For Absolution
05. Stockholm Syndrome
06. Falling Away With You
07. Interlude
08. Hysteria
09. Blackout
10. Butterflies and Hurricanes
11. The Small Print
12. Endlessly
13. Thoughts Of A Dying Atheist
14. Ruled By Secrecy
15. Fury