Catfish and The Bottlemen『The Balcony』(2014)レビュー:ライブハウスの熱狂を封じ込めた、不敵なるインディー・アンセム
アルバム
ジャケット

アーティスト
Catfish and The Bottlemen キャットフィッシュ・アンド・ザ・ボトルメン
アルバムタイトル
The Balcony
レビュー
キャットフィッシュ・アンド・ザ・ボトルメンの2014年のデビューアルバムである今作は、飾り気のない剥き出しの情熱と、キャッチーなメロディが詰まった、2010年代インディー・ロック勢の一つ。
このアルバムの爆発力を支えているのは、やはり8月1日生まれのフロントマン、ヴァン・マッキャンの圧倒的なエネルギーではないでしょうか。
彼は、ライブハウスの最前列にいるファン一人ひとりに語りかけるような、泥臭くも真摯な歌声を持っています。
彼が歩んできた長い下積み時代と、音楽に対する不屈の精神が、このデビュー作の端々に宿っているような感じもします。
「Kathleen」や「Cocoon」で見せる、サビに向けて一気に感情が爆発するようなドラマチックな展開。
そして「Fallout」や「Pacifier」で見せる、リズム・セクションと鋭いギター・ワークの融合。
これらの楽曲は、彼らが単なる流行のバンドではなく、ライブという現場で鍛え上げられた本物のロック・バンドであることを物語っていると思います。
特に「Tyrants」での、後半に向けてカタルシスへと向かう壮大なアンサンブルは、至福の体験ができますね。
ヴァン・マッキャンの描く歌詞の世界観も、等身大の若者の葛藤や恋愛、そして夜の街の喧騒をストレートに切り取っていて、聴く者の心に深く刺さり、飾らない言葉だからこそ、そこには嘘偽りのない「真実」が宿っているように感じます。
彼の歌声は、時に挑発的に、時に繊細に、私たちの内面にある情熱を呼び覚ましてくれるようにも思いますね。
ステージで見せるあの不敵な笑みと、音楽への純粋な愛が、キャットフィッシュ・アンド・ザ・ボトルメンというバンドを唯一無二の存在にしているのかもしれません。
国内盤CD
トラックリスト
1. Homesick
2. Kathleen
3. Cocoon
4. Fallout
5. Pacifier
6. Hourglass
7. Business
8. 26
9. Rango
10. Sidewinder
11. Tyrants
Spotify
私の視聴環境
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