Beck『Everybody’s Gotta Learn Sometime』(2026)レビュー:静寂の中に響く、優しくも切ない「学び」の記録
アルバム
ジャケット

アーティスト
Beck ベック
アルバムタイトル
Everybody’s Gotta Learn Sometime
レビュー
米国のソロアーティストであるベックが、8曲入りのミニアルバムとしてリリースした今作は、かつて映画のサウンドトラックで披露し、多くのファンの心を掴んだザ・コーギスというイギリスのバンドのカバー曲をタイトルに冠し、彼がこれまでに発表してきた珠玉のカバー曲や未発表音源を編み上げた、非常にパーソナルで内省的な作品集ともいえるものです。
アルバム全体を包み込むのは、近年の彼の作品で見られた華やかなエレクトロニカやファンクの要素を削ぎ落とした、静謐なアコースティック・サウンドともいえるでしょう。
タイトル曲の「Everybody’s Gotta Learn Sometime」を聴いてもわかるように、その繊細なピアノの旋律と、ベックの掠れた歌声が織りなす深い叙情性に、息を呑むのを感じます。
誰もが人生のどこかで学ばなければならない「喪失」や「愛」という普遍的なテーマが、彼の歌声を通じて、誰かの孤独にそっと寄り添ってくれるような感覚がします。
印象的なのは、ジョン・レノンのカバーである「Love」など、彼が敬愛する先人たちの楽曲に吹き込まれた新たな命です。
原曲への深い敬意を払いながらも、ベック独自の解釈によって、より孤独で、かつ温かみのある音像へと再構築されていますね。
派手な演出を一切排除したこれらの楽曲は、彼がいかに優れた「表現者」であり、同時に繊細な「リスナー」であるかを物語っているようにも思います。
このアルバムが持つのは静かな輝きという感じですね。
最高に優しく、そして少しだけ切ない「学び」の時間が待っているようです。
01. Everybody’s Gotta Learn Sometime(カヴァー:原曲アーティストはThe Korgis)
02. I Can’t Help Falling In Love(カヴァー:原曲アーティストはElvis Presley)
03. I Only Have Eyes For You(カヴァー:原曲アーティストはThe Flamingos)
04. Ramona(カヴァー:1928年の米国の同名映画の主題歌)
05. Michelangelo Antonioni(カヴァー:原曲アーティストはCaetano Veloso)
06. Your Cheatin’ Heart(カヴァー:原曲アーティストはHank Williams)
07. Love(カヴァー:原曲アーティストはJohn Lennon)
08. True Love Will Find You In The End(カヴァー:原曲アーティストはDaniel Johnston)
国内盤CD
輸入盤CD import CD
トラックリスト
01. Everybody’s Gotta Learn Sometime
02. I Can’t Help Falling In Love
03. I Only Have Eyes For You
04. Ramona
05. Michelangelo Antonioni
06. Your Cheatin’ Heart
07. Love
08. True Love Will Find You In The End
Spotify
その他の関連記事
私の視聴環境
Creative Pebble ブラック
音声入力3.5mm ピンプラグ接続
電源USB端子接続 低音用
パッシブラジエーター搭載
出力4.4W アクティブ スピーカー
SP-PBL-BK







ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません