The Police『Synchronicity』(1983)レビュー:美しいメロディの裏側で、心の亀裂が鳴っている
アルバム
ジャケット

アーティスト
The Police ザ・ポリス
アルバムタイトル
Synchronicity
レビュー
ザ・ポリスの5枚目にして最後のスタジオ・アルバム『Synchronicity』は、ポップな聴きやすさと、簡単には割り切れない不穏さが同居した作品ではないでしょうか。
1983年に発表され、世界各地で1位を獲得し、バンドを世界的なスターへ押し上げた一方で、3人の個性が一枚の中で少しずつ別の方向を向いているようにも聴こえます。
バンドは、スティング(10月2日生まれ)のベースと歌、アンディ・サマーズのギター、スチュワート・コープランドのドラムによる英国のロック・バンドです。
パンクの勢いを出発点にしながら、レゲエやジャズ、ニュー・ウェイヴを取り入れた独特の音楽性で知られていますね。
本作ではその自由さがさらに広がり、鋭いリズムと透明感のある音が、都会の夜のような緊張感を生み出しています。
最も有名な「Every Breath You Take」は、穏やかなギターと美しいメロディが印象的です。
しかし、歌詞に描かれているのは純粋な恋というより、相手を監視し続ける執着で、聴きやすい曲だからこそ、その裏側にある怖さがじわじわと浮かび上がるような感じですね。
「King of Pain」では、スティングの内側にある孤独が、印象的な言葉の連なりとして現れます。
「Wrapped Around Your Finger」は神話的なイメージをまとい、ゆっくりと相手を絡め取るような美しさがあり、そして「Synchronicity II」では、家庭や仕事に追い詰められた日常が、激しいドラムとギターによって爆発寸前まで高まっていきます。
華やかなヒット曲だけを集めたアルバムではなく、個性的な曲がぶつかり合い、時にまとまりきらない感触さえ残すからこそ、バンドの終着点として生々しく感じられます。
このアルバムは、きれいな音の中に人間の弱さを隠しているように感じます。
聴くたびに、優しいメロディが少し違って聴こえてくるのが不思議でもあります。
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トラックリスト
1. Synchronicity I
2. Walking in Your Footsteps
3. O My God
4. Mother
5. Miss Gradenko
6. Synchronicity II
7. Every Breath You Take
8. King of Pain
9. Wrapped Around Your Finger
10. Tea in the Sahara
11. Murder By Numbers
Spotify
私の視聴環境
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