The Mars Volta『Deloused in the Comatorium』(2003)レビュー:意識の底で鳴り続ける、異形のロック
アルバム
ジャケット

アーティスト
The Mars Volta ザ・マーズ・ヴォルタ
アルバムタイトル
Deloused in the Comatorium
レビュー
ザ・マーズ・ヴォルタは、At the Drive-In解散後にオマー・ロドリゲス=ロペスとセドリック・ビクスラー=ザヴァラを中心に結成されたバンドですね。
セドリック・ビクスラー=ザヴァラが11月4日が誕生日ということで、改めて本作を聴いてみました。
パンク、プログレッシブ・ロック、ラテン音楽、ジャズを混ぜ合わせた、実験的で激しい音が特徴で、本作は2003年のデビュー作です。
本作は、Cerpin Taxtという人物が薬物によって昏睡状態に陥り、夢の中で自分の内面と闘う物語を描いたコンセプト・アルバムです。
実在の友人の生と死を土台にしながら、現実を奇妙で抽象的なイメージへ変換しています。
「Son et Lumiere」から異様な気配が漂い、続く「Inertiatic ESP」では、鋭いギターとセドリックの叫びが聴き手を別世界へ連れていきます。
歌詞の意味が分からなくても、声とメロディの引力は強烈ですね。
「Roulette Dares (The Haunt Of)」は、静けさと爆発を行き来しながら、複雑な構成の中に強いフックを残し、「Drunkship Of Lanterns」では、ジョン・セオドアのドラムとラテンのリズム、ハードコアの荒々しさが衝突します。
約12分の「Cicatriz ESP」は、反響する静かな前半から、フリーのベースとジョン・フルシアンテのギターを経て、ラテン・ロックの熱狂へ広がる大曲です。
一方、「Televators」は、暴走だけではない繊細さを見せるアコースティック曲です。
曲の長さや急な展開に戸惑うかもしれませんが、何度も聴くと一つの夢の流れとしてつながります。
国内盤CD
レコード盤 Record LP
トラックリスト
- Son et Lumiere
- Inertiatic ESP
- Roulette Dares (The Haunt Of)
- Tira Me a Las Aranas
- Drunkship of Lanterns
- Eriatarka
- Cicatriz ESP
- This Apparatus Must Be Unearthed
- Televators
- Take the Veil Cerpin Taxt
- Ambuletz
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