Jonny Greenwood『Bodysong.』(2003)レビュー:ギターの向こう側で、人間の輪郭を描く
アルバム
ジャケット

アーティスト
Jonny Greenwood ジョニー・グリーンウッド
アルバムタイトル
Bodysong.
レビュー
ジョニー・グリーンウッドは、レディオヘッドのギタリストとして知られる英国のミュージシャンで、ピアノやストリングス、オンド・マルトノ(フランスの電波楽器)も扱い、映画音楽やクラシック作品も手がけていますが、今作は初ソロアルバムです。
11月5日が誕生日ということで、本作を改めて聴いてみました。
誕生から死まで「人間であること」を描く同名ドキュメンタリー映画のサウンドトラックで、一般的な歌ものではなく、身体や記憶、時間の流れを音で追いかける作品になっています。
レディオヘッドの要素を期待すると意外かもしれませんが、前面に出るのはギターのリフではなく、室内音楽のようなストリングス、複雑なパーカッション、電子音、不安定なピアノが、静かな音が突然ざわめき、聴き手の足元を揺らします。
「Moon Trills」は、物悲しいピアノに弦とオンド・マルトノが重なり、夜明け前の記憶のような空気を作り、「Moon Mall」から「Trench」へは余韻がリズムに変わり、曲同士が一つの生き物のようにつながります。
「Splatter」ではジャズ風のベース、断片的なホーン、ファンクのビートが衝突します。
「Convergence」はさらに混沌としながら強い推進力を持つ曲で、後の映画音楽にもつながる重要な一曲です。
「Clockwork Tin Soldiers」や「24 Hour Charleston」では、歪んだギターが霧の中から現れますが、主役ではなく、全体の不穏さを増幅する色です。
本作は、映画を観るような気持ちで向き合うのがおすすめですね。
静かで奇妙なデビュー作です。
国内盤CD
輸入盤CD import CD
トラックリスト
- Moon Trills
- Moon Mall
- Trench
- Iron Swallow
- Clockwork Tin Soldiers
- Convergence
- Nudnik Headache
- Peartree
- Splitter
- Bode Radio / Glass Light / Broken Hearts
- 24 Hour Charleston
- Milky Drops from Heaven
- Tehellet
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私の視聴環境
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