Culture Wars『Don’t Speak』(2026)レビュー:鳴り響く「今」のオルタナティブ
アルバム
ジャケット

アーティスト
Culture Wars カルチャー・ウォーズ
アルバムタイトル
Don’t Speak
レビュー
テキサス州オースティン出身のオルタナティブ・ロックバンド、カルチャー・ウォーズのデビューアルバム『Don’t Speak』を聴いてまず感じたのは、手応えのような感覚でした。
結成が2017年、シングルやEPで着実にその名を広めてきた彼らが、満を持して放ったこのフルアルバムは、オルタナティブ・ロックのダイナミズムと、現代的な要素が見事に融合した、「アリーナ級」のスケール感を期待できる作品でしょう。
アルバムの幕開けを飾るタイトル曲「Don’t Speak」は、80年代のニュー・ウェーブやポストパンクの影を感じさせつつも、決して懐古主義に陥らないのは、ボーカルのアレックス・ドゥーガンの艶やかで伸びやかな歌声と、緻密に構築された現代的なプロダクションがあるからこそだと感じます。
彼のハイトーン・ボイスは、どこか蒼く、ナイーブな響きを湛えていて、それが激しいギター・サウンドやエレクトロニックなテクスチャーと衝突することで、独特の叙情性を生み出しているんじゃないかなと思います。
「Typical Ways」や「Bittersweet」といった楽曲に顕著ですが、キャッチーなフックを大切にしながらも、その裏側では非常に複雑でレイヤーの厚いアンサンブルが展開されています。
洋楽ロックにおける「聴きやすさ」と「深み」のバランスは、オルタナティブ系としては、かなり心地よく響くんじゃないかなと感じます。
より広義の「ロック」としての矜持が、アルバム全体から伝わってくるようです。
自分たちが何者であるかを問い続け、流行に流されることなく独自のサウンドを追求してきた彼らの姿勢が、この『Don’t Speak』というタイトルに込められた「言葉ではなく、音で証明する」という強い意志に繋がっているんじゃないでしょうか。
内省的でありながらも、外に向かって大きく開かれたそのサウンドは、孤独な夜にも、開放的なドライブのBGMにも、不思議とフィットしてしまう感じがします。
90年代〜00年代のロックの熱量を受け継ぎながら、2020年代の空気感を鮮やかに描き出す彼らの音楽は、新しい世代のロック・ファンにとっても、かつての熱狂を知る世代にとっても、等しく刺激的に響くはず。
まずは理屈抜きに、この洗練されたグルーヴに身を委ねてみましょう。
国内盤CD
輸入盤CD import CD
レコード盤 Record LP
トラックリスト
01. Don’t Speak
02. Bittersweet
03. Typical Ways
04. (Tokyo)
05. It Hurts
06. Heaven
07. Wasting My Time
08. Miley
09. In The Morning
10. Slowly
11. cortisol, it’s not always what’s in your head
12. Lies
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