The Tears『Here Come The Tears』(2005)レビュー:黄金コンビが再び火花を散らした、一瞬の永遠
アルバム
ジャケット

アーティスト
The Tears ザ・ティアーズ
アルバムタイトル
Here Come The Tears
レビュー
90年代のUKロック・シーンにおいて、スウェードのブレット・アンダーソンとバーナード・バトラーの決別は、ファンを絶望させたといってもいいのかもしれません。
そんな二人が11年の歳月を経て、劇的な和解とともに結成したプロジェクトが、このザ・ティアーズです。
2005年にリリースされた唯一のアルバム『Here Come the Tears』は、二人の才能が再び衝突し、眩いばかりの光を放った、まさに奇跡のような一枚のような気もします。
5月1日生まれのギタリスト、バーナード・バトラーの存在感が、これでもかというほど全編に溢れているのが、ファンにはたまらないポイントでしょう。
アルバムの幕開けを飾る「Refugees」を聴いた瞬間、あの華麗で、どこか毒のある「ブレット&バーナード」の世界が帰ってきたことに、胸が熱くなる人も多いはず。
バーナードのギターは、単なる伴奏の枠を超えており、幾重にも塗り重ねられたギター・オーケストレーションは、時にボーカルを凌駕するほどの自己主張を見せ、ドラマチックな高揚感を生み出していますね。
この「ボーカルとギターの真剣勝負」のような感覚こそが、彼らの音楽の真髄でもありますね。
サウンド面では、スウェード時代の退廃的な美学を継承しつつも、より開かれた、ポジティブなエネルギーに満ちているのが印象的です。
「Lovers」や「Apollo 13」といった楽曲で聴ける、空を突き抜けるようなメロディと、バーナードの流麗なギター・プレイの融合。
それは、かつての確執を乗り越え、純粋に音楽を奏でることの喜びを分かち合っている二人の姿を映し出しているようで、どこか感動的ですらあります。
結局、ザ・ティアーズはこの一枚きりで活動を終えてしまっていますが、だからこそ、この作品に込められた熱量は凄まじくもあります。
バーナードが奏でる一音一音が、まるで失われた時間を取り戻そうとするかのように、激しく、そして美しく響く。
その剥き出しの情熱が、リリースから20年近くが経過した今なお、色褪せることなく聴き手の心に突き刺さるのではないかと思います。
一人のギタリストとして、そして一人の表現者としてバーナード・バトラーがその真価を見せつけた本作は、UKロックを愛するリスナーにとって、この『Here Come the Tears』という物語は、才能と才能が再び巡り合った時に生まれる「魔法」を信じるための、最高の証拠になっているでしょう。
国内盤CD
輸入盤CD import CD
レコード盤 Record LP
トラックリスト
01. Refugees
02. Autograph
03. Co-star
04. Imperfection
05. The Ghost of You
06. Two Creatures
07. Lovers
08. Fallen Idol
09. Brave New Century
10. Beautiful Pain
11. The Asylum
12. Apollo 13
13. A Love as Strong as Death
Spotify
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