【レコード】Odessey And Oracle(1968)/ THE ZOMBIES
The Zombies(ザ・ゾンビーズ)の大ヒット曲#「Time Of The Season(二人のシーズン)」が収録されている『Odessey And Oracle』のレコードです。
#「Time Of The Season(二人のシーズン)」だけが目立っているように思いますが、、、このレコード(アルバム)自体が素晴らしい、まさに名盤です。
ジャケット、アイテム
ジャケット表面
Side 1
Side 2
ジャケット裏面
レビュー
ジャケットはサイケデリック感溢れるデザインですが、音楽的な面ではあまりサイケデリック感はなく、メロディーのクオリティーの高さに驚かされました。
サイケデリック感は、時折見え隠れしているように思いますが、この年代のこのセンスはすごいと思います。
1トラック目の# Care Of Cell 44(独房44)は明るく、どちらかというと陽気な感じがしますし、続く# A Rose For Emily(エミリーにバラを)のハーモニーも格別な感じで、総じてオシャレでハイセンスです。
# A Rose For Emily(エミリーにバラを)は、米国の小説家のウィリアム・カスバート・フォークナーが書いた『エミリーに薔薇を』という小説からきていると言われています。
# Beechwood Parkは、サイケデリアな雰囲気を纏っていますが、しっかりとしたエモーショナルも伝わります。
# Brief Candles(ローソクの様に)は、ビートルズっぽいハーモニーかな?という感じで、# Hung Up On A Dream(夢やぶれて)も涙腺を微妙に刺激する何かがありますね。本当に泣きそうになるくらい美しいです。穏やかに心揺さぶられます。
そして、# This Will Be Our Year(今日からスタート)はどこかで聴いたことがあると思ったら、結婚情報誌のゼクシィのコマーシャルに使われていて、ほっこりしました。というよりも、これまた泣いてしまうんじゃないかというくらい、優しくなれそうな歌詞です。
# Butcher’s Tale (Western Front 1914)はオルガンが特徴的で、サイケデリック色が強めだと思います。
# Friends Of Mineはアップテンポ気味の中に豊かなメロディーラインとコーラスがあり、明るめのトラックです。
最終曲、# Time of the Season(ふたりのシーズン)はテレビのコマーシャルでも流れたりしていましたが、今作のトラックの中で一番セクシーですね。ぐっと大人な雰囲気が広がります。
バンドとしての活動にはあまり恵まれていなかったようですが、アル・クーパーがアメリカで# Time of the Season(ふたりのシーズン)をシングルカットしていなければ、もしかしたら異なった評価をされていたかもしれませんね。(アル・クーパーに感謝w)
しかしながら、# Time of the Season(ふたりのシーズン)が有名であるものの、全体を通して聴くと、実はこの# Time of the Season(ふたりのシーズン)が全体で浮いているのではないかと思いました。もちろん悪い意味ではありませんが、なんとなくそんな雰囲気があります。
とにかくハイセンスなアルバムであることは間違いないですね。
かなりおすすめできると思います。
トラックリスト
[Side 1]
01. Care Of Cell 44(独房44)
02. A Rose For Emily(エミリーにバラを)
03. Maybe After He’s Gone(彼去りし後には)
04. Beechwood Park
05. Brief Candles(ローソクの様に)
06. Hung Up On A Dream(夢やぶれて)
[Side 2]
07. Changes(変革)
08. I Want Her, She Wants Me(私と彼女は)
09. This Will Be Our Year(今日からスタート)
10. Butcher’s Tale (Western Front 1914)
11. Friends Of Mine
12. Time of the Season(ふたりのシーズン)
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