Pulp『Different Class』(1995)レビュー:普通の人々のための、少しひねくれたアンセム

楽曲, 音楽

アルバム

ジャケット

アーティスト

Pulp パルプ

アルバムタイトル

Different Class

レビュー

9月19日生まれのジャーヴィス・コッカーがボーカルを務める、パルプの『Different Class』を改めて試聴しました。

1995年リリースの5thアルバムで、長い下積みを経たバンドが英国チャート1位とマーキュリー賞を手にした代表作です。

なんといっても彼らの代名詞的なヒット曲「Common People」は、軽快なリズムと大合唱できるメロディは、明るいポップソングに聴こえます。

いわゆる90年代のブリットポップ期におけるオアシスやブラーといったところと同様に有名です。

しかし歌詞が描くのは、上流階級の人が一時的に「普通の人々」の生活を体験したいと言うことへの違和感ですね。

楽しげな曲調に、階級の差や埋まらない人生の距離が刻まれています。

ボーカルであるジャーヴィス・コッカーの魅力は、成功者ではなく、少し外れた場所から人間を観察する視線にあるでしょう。

「Mis-Shapes」では、学校で浮いていた人や、社会にうまく馴染めない人たちの側に立ち、「I Spy」では、社会への反発を危うい妄想のような物語へ変えていきます。

知的でありながら難解ではなく、日常会話のように具体的です。

アルバムはそういった批判だけではなく、「Disco 2000」では、かなわなかった恋をきらびやかなポップソングに変え、「Sorted For E’s & Wizz」では、レイヴの一体感と、夜が明けた後の空しさを描きます。

「Something Changed」には、何気ない選択が人生を変えるかもしれないという、ほろ苦いロマンティシズムがあります。

ディスコ、グラム・ロック、ポップ、スカが混ざり、華やかなのに落ち着かない世界を作ります。

華やかな舞台の上に立ちながらも、最後まで自分たちを”部外者”として見つめていたような感じがしますね。

「自分はここに馴染めない」といったような感覚を持ちながら、最高にポップな形へ変えたアルバムですね。

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レコード盤 Record LP

トラックリスト

1. Mis-shapes
2. Pencil Skirt
3. Common People
4. I Spy
5. Disco 2000
6. Live Bed Show
7. Something Changed
8. Sorted For E’s & Wizz
9. F.E.E.L.I.N.G.C.A.L.L.E.D.L.O.V.E.
10. Underwear
11. Monday Morning
12. Bar Italia

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