Kasabian『ACT III』(2026)レビュー:踊れる光の中で、バンドは新しい姿を探している
アルバム
ジャケット

アーティスト
Kasabian カサビアン
アルバムタイトル
ACT III
レビュー
カサビアンの最新アルバム『ACT III』を聴いてみました。
全13曲、およそ32分、セルジュ・ピッツォーノが歌う現在の体制では3枚目、バンド全体では9枚目にあたります。
タイトルは物語の第三幕を意味しますが、聴こえてくるのは終幕ではなく、新しいカサビアンの始まりのようです。
ダンス・ミュージック、ディスコ、サイケデリック・ポップが前面に出た内容です。
「quiet on set please」に続く「SOULMATE」は、歪んだギターと太いキックが絡む現在のカサビアンらしい曲です。
一方、「GLIDE」はアコースティック・ギターやピアノ、ストリングスを使った夢見心地の曲で、荒々しいダンス・ロックとは異なる表情を見せ、浮遊感がよいアクセントになっているように思います。
「GREAT PRETENDER」は、孤独や自分を偽っている感覚を歌いながら、音楽は明るく前向きに進んでいきます。
重いテーマを抱えながら、踊ろうとする姿勢が印象的です。
「Hippie Sunshine」「NOTHING BETTER THAN THIS」「SILVER APPLE EYES」では、シンセサイザーとビートが弾み、ライブ会場で大きく盛り上がりそうな開放感がありますね。
ただし、ダンスへの傾斜が強くなったぶん、The Prodigyや初期Kasabianのような荒々しいロックを求める人には、少し物足りなく感じられるかもしれませんね。
とはいえ、過去の再現に留まらず、今のバンドが何を鳴らせるのかを試しているような点は大きな魅力ですね。
完成形ではなく変化の途中にあるアルバムかもしれません。
トラックリスト
- quiet on set please 1m9
- SOULMATE
- Hippie Sunshine
- SUPERPOWERS
- GREAT PRETENDER
- NOTHING BETTER THAN THIS
- mind palace 2m7
- SILVER APPLE EYES
- THE GURU AND THE CRYPTO TIME MACHINE
- npc 3m12
- GLIDE
- HYPER//RISING
- SAY YOU (CLOSER)
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