【その他】2020年日本のレコード産業データを見て

その他の音楽関連, 音楽

日本レコード協会より、2020年のレコード産業の概要をまとめた「日本のレコード産業2021」が発表されました。

概況

まず概況として、以下のようにまとめられています。

2020年の音楽ソフト(オーディオレコード+音楽ビデオ)総生産は、数量では前年比81%の1億4,634万枚/巻、金額では前年比85%の1,944億円
→新型コロナウイルス感染症の影響などにより、数量、金額ともに前年を下回った

音楽配信売上は前年比111%の783億円と7年連続で増加
→結果、音楽ソフト生産金額と音楽配信売上金額の合計は前年比91%の2,727億円となった

音楽配信はやはり伸びが見受けられたようですね。

ステイホームといった世界中に影響を及ぼしたパンデミックは、あらゆる分野に関係しています。

音楽ソフト統計

音楽ソフト総生産数量、音楽ソフト総生産金額、オーディオレコード総生産数量、オーディオレコード総生産金額、CD生産数量、CD生産金額の2016~2020年のデータを揃えていますが、いずれも減少の一途を辿っています。

この流れは2016年よりも前からだったことを覚えていますが、今後は上昇に転ずることはなかなか無いのではないかと思います。

ただ、データの中にストリーミング配信によるサブスクリプションは2017年から伸びを示していました。
(※サブスク統計は2017年から)

顕著なデータ

全体的な減少傾向の流れは予想通りで、劇的な変化のある面は見受けられなかったものの、個人的に特に気になった部分もあります。

それは、レコード・CDレンタル店舗数の推移です。

掲載されていたデータによれば、1980年にあった34店舗が、1980年代末には6,000を超えています。

しかし、そこから2020年代に至るまでは減少を辿り、およそ1,700店舗にまで激減しています。

近所のTSUTAYAが閉店したばかりということもあり、やはり目に見えて減っていく実感があれば、数字にもはっきり出てくるもんですね。

詳しい数字や経緯は、実際の公式サイトが発表している情報をご覧ください。

日本レコード産業