【おすすめの洋楽】Whatever People Say I Am, That’s What I’m Not(2006)/ ARCTIC MONKEYS

2018年8月5日

2018年の中盤に差し掛かってい頃、アークティック・モンキーズは6枚目のアルバム『Tranquility Base Hotel & Casino』をリリースし、ロックである、ロックでない、ロックなのかどうかなど、様々な話題を呼んでいますが、私はかなり気に入っています。

そのアークティック・モンキーズの1stアルバム『Whatever People Say I Am, That’s What I’m Not』を再度確認してみます。

ジャケット

ARCTIC MONKEYS Whatever People Say I Am, That's What I'm Not CD

レビュー

今でこそ音楽の宣伝や広がりにインターネットは欠かせない、というより使って当然で、そのアプローチに積極的なツールとして利用したのが、このアークティック・モンキーズというバンドで、デビューアルバムだと思います。

“俺のことを誰が何と言おうが、そいつは俺じゃない”

なんだかニヤリとしてしまいたいキャッチコピーのようなアルバムタイトルのだいたい意味なんですが、最高じゃないでしょうか。

UKロックの原型が根底にありながら、感覚的、肉体的にも他の追随を許さないという次元を超え、加えて演奏力もあり、先へ先へと離されたような、インディーズにも関わらず驚異の実力を発揮し、2000年代という時代において極めて突出した存在だと思います。

日本の都市型夏フェス『サマーソニック』で、史上最年少、最速でヘッドライナーも務めた際には、見に行きました。

アルバム前にシングルリリースされていた # I Bet You Look Good On The Dancefloor は、ネット上で大いに話題となり、スピード感、サウンド、メロディがタイトで、ロックンロールがこれほどまでに引き締まり、追求性のあるものだと再認識させられると共に、ロックの前衛性の意味を体感させられました。

# I Bet You Look Good On The Dancefloor

 

また、# The View From The Afternoon のスピーディなドラミングテクニックは必聴で、掛け合うギターとタイトさを極限まで高めたものだと感じます。

# The View From The Afternoon

 

他にも、# You Probably Couldn’t See For The Lights But You Were Staring Straight At Me はかなりスピーディなイントロで爆進していくトラック、一方で # Riot Van ではメロウな落ち着いた雰囲気を見せ、# Murdy Bum はミドルテンポの軽快なトラックとなっており、バラエティに富んでいる面もこのアルバムからうかがえます。

そして、何と言っても、彼らの出身地シェフィールドでの”日常”を歌った # When The Sun Goes Down はリアルです。

# When The Sun Goes Down

 

この曲にインスパイアされて、ショートムービーも手掛けられています。

やつらは暗くなると変わり、”闇”に潜みつつ、暗くなると当たり前のように溢れだす”闇”・・・アークティック・モンキーズの見てきた日常なのかもしれません。

バンド全体のテクニックのレベルが高いのはもちろん、サウンド構成、展開の変化が新人とは思えないクオリティで、個人的にロックのグルーヴというものをこの頃から意識しだしたのをよく覚えています。

隙のないロックンロールがここにあります。

そういえばこの時期(2006年頃)、踊れるロックナンバーがあちこちで派生していましたが、このアークティック・モンキーズのデビューアルバムでは、”踊らされてはいけません”。

トラックリスト

01. The View from the Afternoon
02. I Bet You Look Good on the Dancefloor
03. Fake Tales of San Francisco
04. Dancing Shoes
05. You Probably Couldn’t See for the Lights But You Were Staring Straight at Me
06. Still Take You Home
07. Riot Van
08. Red Light Indicates Doors are Secured
09. Mardy Bum
10. Perhaps Vampires is a Bit Strong But…
11. When the Sun Goes Down
12. From the Ritz to the Rubble
13. A Certain Romance