【CD】Visuals(2017) / MEW
デンマークのロックバンド、Mew(ミュー)の7th『Visuals』です。
ミューについては、サマーソニックで初めて見た時、まるで聴いたことが無いような音の空間に居るような印象が残っています。
日本デビューとなった2003年にリリースされた『Frengers』は今でもよく聴いていますが、不思議な感覚に陥る世界観が、今作もしっかり表れていると思います。
ジャケット、アイテム
クリアファイルのように見えるものは、タワレコ特典のチケットフォルダーです。
最初は不気味だと思ったジャケ写ですが、ライナーノーツの内容、ディスクの盤面から、万華鏡の不思議で綺麗な雰囲気がしっかりと伝わってきます。
レビュー
どのバンドにも、そのバンドらしさや、~っぽさなど、何かしら特徴があるものです。
もちろん、このミューもそのバンドの一つで、ミューらしさ、ミューっぽさが、過去のアルバムや楽曲を聴いていると、不思議な感覚が理解できるはずです。
サウンドの前に、ジャケット写真についてですが、どちらかというと少し怖い感じがします。一瞬メキシコのプロレスラーか?と思うようなイメージを持ちました(笑)
さて、1曲目#「Nothingness And No Regrets」から、すでに独特の世界感が創り上げられていきます。不思議な感覚がありつつも、ドラマチックな雰囲気を味わえ、ヴォーカル、ヨーナスの声も健在です。
#「Candy Pieces All Smeared Out」は、苦しみ、ねじ込まれそうなヘヴィーなリフから始まる、少し混沌とした雰囲気の楽曲かと思いきや、その混沌を浄化するかの如くヨーナスの声とサウンドが覆いつくしていきます。
また、他のトラックも世界観が他のアーティストとは異なる、ユニークなものだと思います。
先行して公開されていたトラックです。
#Twist Quest
難解なリズム、そして煌びやかに爆発するメロディが、映像の中で踊る奇妙な人型の”何か”を、アーティスティックに、ファンタジックにさせています。
正直、ミューというアーティストの良さは、私に取って”不思議”、”綺麗”といった、曖昧な感じ方でしか例えようのないユニークな存在であり、また、視覚的要素(=映像)と轟音にも似たメロディーの波が、日常ではない異世界へ、いつでも連れていってくれる、特殊な存在でが、これからもチェックしていきたい重要なアーティストだと思います。
そして、そのミューですが、9月に来日公演が行われます。
残念ながら私は行けませんが、行かれる方は世界観をたっぷりと味わってきてください。
『MEW Japan Tour 2017』
2017/9/5(火)東京・渋谷Club Quattro
2017/9/6(水)東京・赤坂Blitz
2017/9/7(木)大阪・梅田Club Quattro
トラックリスト
01. Nothingness And No Regrets
02. The Wake Of Your Life
03. Candy Pieces All Smeared Out
04. In A Better Place
05. Ay Ay Ay
06. Learn Our Crystals
07. Twist Quest
08. Shoulders
09. 85 Videos
10. Znnzibar
11. Carry Me To Safety
12. Seeker Shivers (bonus)
13. Heavenly Jewel Thief (bonus)
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