【おすすめの洋楽】Zitilites(2003)/ KASHMIR
Kashmir(カシミール)は、デンマーク出身の国民的ロックバンドで、自国では今作だけでなく、多くの賞を受賞しているようです。
デンマークというと、個人的にはMew(ミュー)をイメージしますが、ミューよりも叙情的な感じがありますが、北欧のユニーク性が至る所で伺えます。
ジャケット
レビュー
北欧のイメージに相応しい、優しげなアルペジオが流れるアルバムの一曲目を飾る先行シングルの「Rocket Brothers」は、アニメーションで表現した内容になっており、ユニークです。
曲終盤へのクライマックスまで、アルペジオのメロディーが広がるスケールと浮遊感に、アンニュイなヴォーカルを併せてバランスが良いです。
続く「Surfing The Warm Industry」で状況が一変し、性急なビートに、緊張感が張り詰め、北欧というおとぎの国のイメージが覆されるような感覚です。
また、「Ramperts」という曲も、「Rocket Brothers」のイメージを持ったまま聴くと、劇的に変わった印象があり、ギターをかき鳴らす感じもかっこいいです。
「Small Poem Of Old Friend」は、叙情的な側面から破壊的な終盤の曲展開が、実は本能(=ロックンロール)を表現しているのではないかと思っています。
“ドラマチック”という単語の表現ががチープに思えるほどです。
来日経験はあるものの、今作以降のチェックを10年以上していないため、現在活動中かどうかもわかりませんが、久しぶりに聴くと今どうなっているのか気になるところでもあります。
トラックリスト
01. Rocket Brothers
02. Surfing The Warm Industry
03. The Aftermath
04. Ruby Over Diamond
05. Melpomene
06. The Push
07. Ramparts
08. Petite Machine
09. The New Gold
10. Big Fresh
11. In The Sand
12. Small Poem Of Old Friend
13. Zitilites
14. Bodmin Pill
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