OneRepublic『Native』(2013)レビュー:ヒットメーカーが到達した、ポップとロックの理想郷
アルバム
ジャケット

アーティスト
OneRepublic ワンリパブリック
アルバムタイトル
Native
レビュー
米国のロックバンド、ワンリパブリックの3枚目のアルバム『Native』は、まさに彼らがポップとロック、そしてエレクトロニックな要素をこれ以上ないほど完璧なバランスで融合させ、世界中のスタジアムを熱狂させるための「理想郷」を築き上げた、記念碑的な一作だと思います。
6月26日が誕生日のフロントマン、ライアン・テダーの圧倒的なソングライティング能力と、魂を揺さぶる歌声が結実した今作は、ポップ・ロックの到達点を知るための必聴盤でしょう。
このアルバムの最大の魅力は、一聴して耳に残るキャッチーなメロディと、細部まで緻密に計算された重層的なサウンド・プロダクションにあるように思います。
アルバムを象徴する大ヒット曲「Counting Stars」を聴けば、フォーク調のギターから始まり、徐々に熱を帯びてダンス・ビートへと昇華していくそのドラマチックな展開に、誰もが心を奪われるはずです。
ライアン・テダーは、単に「売れる曲」を作るだけでなく、そこにバンドとしてのオーガニックな響きと、現代的なエレクトロニック・サウンドを絶妙にブレンドさせる魔法を持っています。
「Love Runs Out」や「If I Lose Myself」といった楽曲で見せる、爆発的なエネルギーと高揚感も、今作を傑作たらしめている要因の一つでしょう。
特に「If I Lose Myself」での、EDM的なアプローチを取り入れつつも、エモーショナルなメロディを失わないそのバランス感覚は、まさにライアン・テダーの真骨頂です。
彼のボーカルは、時に力強くスタジアムの隅々まで響き渡り、時に繊細に聴く者の心に寄り添います。
人生の葛藤や希望、そして「今を生きる」ことの尊さを歌い上げる歌詞の世界観は、多くの人々の共感を呼びました。
今作で見せる、ジャンルの境界線を軽やかに飛び越える自由なスタイルを表現は、ポップスの持つ普遍性と、ロックの持つダイナミズムを、これ以上ないほど高い次元で両立させています。
ライアン・テダーが、世界中のトップアーティストに楽曲を提供しながら培ってきたその卓越したセンスが、自らのバンドであるワンリパブリックというフィルターを通すことで、より純度の高い、強固な音楽的アイデンティティへと昇華されているのかな、と感じます。
改めてこの『Native』を聴き返してみると、彼がどれほど圧倒的な才能を持ち、同時に音楽に対して真摯な情熱を注ぎ続けているかが伝わってきます。
10年以上が経過した今もなお、このアルバムが放つ輝きは全く色褪せていませんね。
輸入盤CD import CD / Gold Edition
レコード盤 Record LP
トラックリスト
1. Counting Stars
2. Love Runs Out
3. If I Lose Myself
4. Feel Again
5. What You Wanted
6. I Lived
7. Light It Up
8. Can’t Stop
9. Au Revoir
10. Burning Bridges
11. Something I Need
12. Preacher
13. Don’t Look Down
14. Life in Color
15. If I Lose Myself
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