Jason Mraz『Waiting for My Rocket to Come』(2002)レビュー:サンディエゴから運ばれてきたオーガニックな魔法

楽曲, 音楽

アルバム

ジャケット

アーティスト

Jason Mraz ジェイソン・ムラーズ

アルバムタイトル

Waiting for My Rocket to Come

レビュー

6月23日が誕生日で、米国のシンガーソングライターであるジェイソン・ムラーズのデビューアルバム『Waiting for My Rocket to Come』を改めて聴いてみました。

類まれなリズム感と、言葉遊びを駆使した独創的なソングライティングが結実した今作は、彼の「オーガニックなグルーヴ」の原点を知るための大切な一枚でしょう。

このアルバムの最大の魅力は、フォークやポップスを基調としつつも、ヒップホップ的なフロウやジャズのエッセンスが絶妙にブレンドされたサウンド・スタイルにあるのではないでしょうか。

オープニングを飾る「You and I Both」の柔らかなメロディから、出世作となった「The Remedy (I Won’t Worry)」へと続く流れは、聴く者の心を解きほぐしてくれます。

特に「The Remedy」で見せる、早口の言葉遊びとポジティブなメッセージの融合は、彼がいかに卓越したメロディ・メイカーであり、同時に言葉の魔術師であるかを証明していますね。

The Remedy (I Won’t Worry)

「Curbside Prophet」や「Sleep All Day」といった楽曲で見せる、軽快なリズムとリラックスした空気感も、今作を傑作たらしめている要因の一つでしょう。

彼のボーカルは、時に軽やかにステップを踏むように、時に深く語りかけるように、聴く者の日常にそっと寄り添いながらも、開放感に満ちたサウンドと合わさり、全体のポップネスの質も高いです。

彼がコーヒーハウスでのライブ活動を通じて培ってきた、聴衆との親密なコミュニケーションから生まれたものなのかな、と感じます。

音楽の持つ素朴な力強さと、洗練されたポップ・センスを、これ以上ないほど自然な形で両立させ、ジェイソン・ムラーズが、自らの内面にある喜びや葛藤を、飾らない言葉と豊かなメロディで表現した「誠実さ」が、彼の音楽が国境や世代を超えて愛される理由でもあると思います。

アルバムリリースから20年以上が経過した今もなお、このアルバムが放つポジティブなエネルギーは、心に希望の光を灯してくれるようです。

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トラックリスト

  1. You and I Both
  2. I’ll Do Anything
  3. The Remedy (I Won’t Worry)
  4. Who Needs Shelter
  5. Curbside Prophet
  6. Sleep All Day
  7. Too Much Food
  8. Absolutely Zero
  9. On Love, In Sadness
  10. No Stopping Us
  11. The Boy’s Gone
  12. Tonight, Not Again

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