Alabama Shakes『I Must Be Dreaming』(2026)レビュー:夢のように美しく、現実の重さを抱えた再出発
アルバム
ジャケット

アーティスト
Alabama Shakes アラバマ・シェイクス
アルバムタイトル
I Must Be Dreaming
レビュー
アラバマ・シェイクスの最新アルバム『I Must Be Dreaming』を聴いてみました。
2015年の『Sound & Color』以来、11年ぶりです。
アラバマ・シェイクスといえば、ブリタニー・ハワードの圧倒的な歌声と、ブルースやソウルをベースに持つ熱いロックを思い浮かべる人が多いでしょう。
しかし本作は、過去の勢いを再現する作品ではく、サイケデリック・ソウル、ファンク、フォーク、ジャズが混ざり合い、音の隙間まで味わわせているように思います。
「Tea Time」から、深いベースとリズムに導かれ、現実から浮かび上がる感覚があります。
「Another Life」は、ハワードの声が大きくうねる壮大なソウル・ナンバーで、対照的に「Garden」は、古い時代から届いたような素朴さと、穏やかな美しさを備えています。
特に印象的なのは「I Feel Hope Coming」ですね。
希望が近づく感覚を歌いますが、無条件に明るいわけではありません。
長い迷いや不安を知っているからこそ、わずかな光が大きく感じられるような、ハワードの歌声は、力強いというより、傷ついたまま立ち上がる強さを持っています。
「Time」では、サイケデリックな音の揺らぎが不穏な方向へ変化し、「American Dream」では現代社会から切り離されたような感覚が浮かび上がります。
美しい音に包まれながら、世界や時間への違和感があるように、アルバム・タイトルにも、世界のあまりの奇妙さと、それでも残る美しさという二重の意味が込められているように思います。
本作は、初期の荒々しいロックの要素を期待すると、穏やかに感じるかもしれません。
しかし、勢いを失ったのではなく、音楽を置く空間を広げたのだと思います。
時間を重ねたバンドが、新しい夢を見始めたアルバムでしょう。
国内盤CD
トラックリスト
- Tea Time
- Another Life
- Garden
- I Feel Hope Coming
- Time
- Friends
- Easy
- How Love’s Supposed to Go
- Waist Deep
- American Dream
- Tied to You
Spotify
私の視聴環境
Creative Pebble ブラック
音声入力3.5mm ピンプラグ接続
電源USB端子接続 低音用
パッシブラジエーター搭載
出力4.4W アクティブ スピーカー
SP-PBL-BK






![KEANE The Way I Feel [Single]](https://hearvinyl.com/wpblog/wp-content/uploads/2019/06/20190623_00-100x100.jpg)
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません