Westside Cowboy『It Goes On』(2026)レビュー:若さと衝動 meets ヴェルヴェッツ?で、そのまま走り出すデビュー作

楽曲, 音楽

アルバム

ジャケット

アーティスト

Westside Cowboy ウエストサイド・カウボーイ

アルバムタイトル

It Goes On

レビュー

マンチェスターの4人組、ウェストサイド・カウボーイのデビュー・アルバム『It Goes On』を聴いてみました。

全11曲、約35分、若いバンドらしい勢いと、フォークやアメリカ的な乾いた手触りを持つアルバムです。

というのも、1曲目の「Kick Stones (The Boys)」を聴いたとき、まず頭に浮かんだのはザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド(ヴェルヴェッツ)です。

ヴェルヴェッツというと60年代のロックバンドですが、アルバムタイトルのように、バンドそのものはヴェルヴェッツの要素をはらみながら前へ進んでいます。

ギターはきれいに整えられすぎず、ドラムは時に乱暴で、ボーカルにも少し危うい熱があります。

その不安定さが、ユニークな初期衝動として魅力を持っています。

Kick Stones (The Boys)

印象的なギターと反復するフレーズが、聴く人を独特の世界へ連れていきます。

「Worried Age」は、若さを謳歌するだけではなく、将来への不安や、自分がどこへ向かっているのか分からない感覚も滲んでいます。

それでも、歌声が重なると、不安は少しずつアンセムへ変わっていきます。

「Take My Leaving As I Love You」のように、静かな曲もあり、最後の「You Could Have Died There On The Dancefloor」の控えめな高揚感が効きます。

完璧ではない、それでも頑張っているからそばにいてほしいような感情が、アルバムの最後に残りますね。

『It Goes On』は、今まさにこの瞬間にしか鳴らせない音を刻んだ作品でしょう。

とはいいながらも、クセがあるといえばあるバンドかと思います。

いわゆるイギリスのギターバンド然としたものではなく、ヴェルヴェッツのようなアートロック的な雰囲気が、21世紀の新世代バンドとしてこれからどんな展開に向かっていくのか、楽しみでもありますね。

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トラックリスト

01. Kick Stones (The Boys)
02. Paperchains
03. Dobro
04. Well Done Kid, You Did It
05. Worried Age
06. Big Wheels
07. Pin Up Boys
08. Coyote
09. Patchwork
10. Take My Leaving As I Love You
11. You Could Have Died There On The Dancefloor

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私の視聴環境

レコードプレーヤー TEAC TN-350

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