【おすすめの洋楽】This Is The Modern World(1977)/ THE JAM
The Jam(ザ・ジャム)が1977年に発表したセカンド・アルバム『This Is The Modern World』は、ジャムの失敗作といわれています。
本人たちもそう認めるほどの内容ですが、制作の背景や流れを踏まえていれば、聴こえ方が少々違ってくるかもしれません。
ジャケット
レビュー
当時の酷評はどういったものだったのか、その肌感は知る由もありませんが、当時聴いていればパッとしない印象がかなり強く感じていたかもしれません。
しかし、時が経ち、ジャムというバンドの背景、デビューから本作、そして次のアルバム以降の流れを知ったうえで聴くと、また違った印象を持ちます。
1st『In The City』のクールでタイトな性急感とビート、モッズの雰囲気の延長線上では納得できないし、別物としての捉え方も難しいですね。
ただ、当時のポール・ウェラーもそれなりに抱えていたものもあったと思いますが、曲を書き続けていたという事実がこうやってアルバムになっているわけであり、手を抜くだとかいった単純な要因を決めつけるのはお門違いですね。
そうなると逆にこれはこれでかなりのクオリティにも思えてきます。
パンクで突っ走るだけではないことも、「I Need You (For Someone)」なんてタイトルが出るくらいなので、幅の広がりとして認識できるかもしれません。
最終トラック「In The Midnight Hour」は、米国のソウル・R&Bシンガーのウィルソン・ピケットというアーティストのカバーがあるということはそういうことなんでしょう。
トラックリスト
01. The Modern Wolrd
02. London Traffic
03. Standards
04. Life From A Window
05. The Combine
06. Don’t Tell Them You’re Sane
07. In The Street Today
08. London Girl
09. I Need You (For Someone)
10. Here Comes The Weekend
11. Tonight At Noon
12. In The Midnight Hour
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