やっぱり滲み出るジョシュ・オム感|Vols. 11 & 12(2019)/ DESERT SESSIONS

楽曲, 音楽

アーティスト同士のコラボやジャムセッションというのはあまりこれまで聴いてこなかったのですが、偶然Spotifyでランダム再生されていた中で、Desert Sessions(デザート・セッションズ)という名義のシングルトラックが流れてきたので何気なく聴いていると、音やヴォーカルの雰囲気がどこかで聴いたことがあるなと思ってアーティストの事を調べると、やっぱりジョシュ・オムでした。

ジャケット

DESERT SESSIONS Vols. 11 & 12

レビュー

様々なアーティストが参加した作品は多くありますが、個人的にはあまり好んで聴くことはありませんが、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのジョシュ・オムが集めたアーティストということで、鳴らされる音がどんなものかは一応チェックはしておかなければいけません。

といっても、こういったコラボや多数参加のアルバム系統を聴いてこなかったのもあり、このデザート・セッションズなるものがこれまで10枚ものアルバムをリリースしていたことは知りませんでした。

まぁそれはそれで仕方が無いのですが、かなり不思議で奇天烈なアルバムというのが印象です。

多くのアーティストの才能があるが故にバラバラな感じなのは当然と言えば当然ですが、ぶつかってしまっているのではなく、大木から様々な枝葉が広がるような、ある種ここから生まれたトラックがそれぞれのアーティストの養分になると思えば、楽しみだともいえます。

「Crucifire」

 

誰が歌い、何を担当しているのかなど、詳しいことはわかりませんが、中心人物のジョシュ・オムの雰囲気や存在感は非常に明確に醸し出されていると感じられます。

まぁ中心人物なのでそれは当然なのかもしれませんが、なんかセクシーなんですよね(笑)

「Move Together」でピコピコといした電子音のような始まりをみせるも、やはりしっかりとロックンロールで積み上げていく構成、「Noses In Roses, Forever」も然り、ジョシュの要素がふんだんにありつつも、いろいろ試しているようにも感じます。

今作の中では、「Something You Can’t See」がお気に入りですかね。

テーム・インパラのような感じと言えばいいのでしょうか、個人的に一押しです。

こういったアルバムは聴くのが難しい感じがしますが、それ故に新たな発見やアプローチの多様性による選択肢を提供してくれてもいると思います。

クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジをはじめ、各アーティストが今後の作品にどう影響していくのか楽しみですね。

それにしても奇妙なジャケット・・・何か意味があるのでしょうか。

トラックリスト

01. Move Together
02. Noses In Roses, Forever
03. Far East For The Trees
04. If You Run
05. Crucifire
06. Chic Tweetz
07. Something You Can’t See
08. Easier Said Than Done