Elvis Costello『My Aim is True』(1977)レビュー:怒れる知性が放った、ひねくれたポップ・センスの原点

楽曲, 音楽

アルバム

ジャケット

アーティスト

Elvis Costello エルヴィス・コステロ

アルバムタイトル

My Aim is True

レビュー

1977年のロンドンといえば、やはりパンク旋風が吹き荒れている真っただ中だったようですが、眼鏡にスーツという姿で現れたのがエルヴィス・コステロのデビュー作『My Aim is True』。

データ入力の仕事をしながら録音された本作は、シニカルな眼差しと知性がうかがえます。

核心にあるのは、8月25日生まれの彼が持つ多面的な魅力ではないでしょうか。

古き良きポップスへの敬意を払いながら、パンクの熱量で再構築する魔法を持っていました。

オープニングの「Welcome to the Working Week」を聴いた瞬間、短くも強烈なエネルギーと皮肉たっぷりの歌声に、にやりとしてしまいます。

Welcome to the Working Week

彼の歌声には、弱者の悲哀と強者の傲慢さを同時に撃ち抜くような説得力が宿っているような感じですからね。

そして、名曲「Alison」の切ないメロディと冷めた視線、「(The Angels Wanna Wear My) Red Shoes」の煌めくギター・ポップ、バックを務めたバンドのクローヴァーの演奏は、彼の言葉を際立たせる完璧な土台を作り上げています。

Alison

歌詞の世界観も、日常の鬱屈や裏切りを鋭いウィットで描き出し、心に深く刺さります。

歌声は時に囁き、時に叫び、私たちの複雑な感情を代弁してくれる感じもします。

「My Aim Is True」(=私の目標は真実だ)の言葉通り、その音楽的野心は半世紀近く経った今も全く揺らいでないでしょう。

ひねくれたポップ・センスを持ちえた彼が放った最高にクールな「宣戦布告」がここに待っています。

2026年10月2日 発売

Amazon Music

国内盤CD(49周年記念エディション)(完全生産限定盤)(5枚組)(SHM-CD)

国内盤SHM-CD

輸入盤CD import CD

レコード盤 Record LP

※輸入盤CDとレコード盤は通常エディションとして発売済み

トラックリスト

1. Welcome to the Working Week
2. Miracle Man
3. No Dancing
4. Blame It on Cain
5. Alison
6. Sneaky Feelings
7. Watching the Detectives
8. (The Angels Wanna Wear My) Red Shoes
9. Less Than Zero
10. Mystery Dance
11. Pay It Back
12. I’m Not Angry
13. Waiting for the End of the World

Spotify

その他の関連記事

私の視聴環境

レコードプレーヤー TEAC TN-350

ヤマハ ネットワークレシーバー

スピーカー ONKYO オンキョー D-012EXT(D)

Google Pixel Buds(ワイヤレスイヤホン)

Air Pods(エアポッズ)

Creative Pebble ブラック
音声入力3.5mm ピンプラグ接続
電源USB端子接続 低音用
パッシブラジエーター搭載
出力4.4W アクティブ スピーカー
SP-PBL-BK