Pink Floyd『Wish You Were Here 炎〜あなたがここにいてほしい』(1975)レビュー:不在の友への想いを聴く
アルバム
ジャケット

アーティスト
Pink Floyd ピンク・フロイド
アルバムタイトル
Wish You Were Here 炎〜あなたがここにいてほしい
レビュー
3月6日生まれのデヴィッド・ギルモアは、英国のプログレッシブロックバンドのPink Floydのギタリストとして、その叙情的で情感豊かなギタープレイで多くのリスナーを魅了し続けています。
今回は、バンドの歴史においても特に重要な意味を持つアルバム、『Wish You Were Here(炎〜あなたがここにいてほしい)』を改めて聴いてみました。
1975年にリリースされたこのアルバムは、前作『狂気』の世界的成功の次のアルバムです。
※狂気のジャケットビジュアルは有名
根底に流れるのは、バンドの創設者でありながら精神的な病で脱退したシド・バレットへの深い哀惜の念と、商業主義に走る音楽業界への痛烈な批判。
特に「Shine On You Crazy Diamond」は、シドへの鎮魂歌としてあまりにも有名なようですね。
制作過程や秘話などを聴いたあとだと、デヴィッド・ギルモアの奏でる、あの印象的な4音のギターフレーズは、聴くたびに胸が締め付けられるような切なさを感じます。
魂の叫びが込められているようにも思います。
このアルバムのもう一つのテーマである音楽業界への風刺は、「Welcome to the Machine」や「Have a Cigar」といった楽曲で表現されています。
成功の裏にある冷酷なビジネスの世界を、皮肉たっぷりに、しかしどこか諦めにも似た感情で歌い上げています。
特に「ところで、どっちがピンクなんだ?」というセリフは、当時のバンドが抱えていた葛藤を象徴しているようにも思えますね。
そして、このアルバムを語る上で外せないのが、タイトル曲「Wish You Were Here」。
アコースティックギターの優しい音色と、ギルモアとロジャー・ウォーターズの歌声が織りなすハーモニーは、シドへの、そして失われた純粋な友情への想いを切々と歌い上げています。
この曲をレコード盤で聴くと、冒頭のラジオのチューニング音や、ギルモアのアコースティックギターが空間に広がる感覚が、より一層鮮明に感じられるのではないでしょうか。
音の隙間や、アナログならではの温かみが、楽曲の持つメッセージを深く心に刻み込んでくれるような気がします。
洋楽ロック好きはもちろん、60年代後半から70年代中盤のロックが持つ深遠な世界観をまだ知らない新しい世代のリスナー、そしてレコード盤で音楽をじっくりと味わいたい方には、ぜひこの『Wish You Were Here』を聴いてみてほしいですね。
現在もソロとして活躍しているデヴィッド・ギルモアのギターが奏でる哀愁と、Pink Floydが残した普遍的なメッセージに触れてみるのも良いかもしれません。
ピンク・フロイドの作品を隅々まで聴いているわけではありませんが、私はこの『Wish You Were Here 炎〜あなたがここにいてほしい』がイチオシです。
国内盤CD(スペシャルエディション)
トラックリスト
01. Shine On You Carzy Diamond (Pts.1-5)
02. Welcome to the Machine ようこそマシーンへ
03. Have a Cogar 葉巻はいかが
04. Wish You Were Here あなたがここにいてほしい
05. Shine On You Carzy Diamond (Pts.6-9)
Spotify
私の視聴環境
Creative Pebble ブラック
音声入力3.5mm ピンプラグ接続
電源USB端子接続 低音用
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出力4.4W アクティブ スピーカー
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