The Rolling Stones『The Rolling Stones』(1964)レビュー:転がり始めた原点
アルバム
ジャケット

アーティスト
The Rolling Stones ザ・ローリング・ストーンズ
アルバムタイトル
The Rolling Stones
レビュー
ザ・ローリング・ストーンズのデビューアルバム『ザ・ローリング・ストーンズ』の歴史的背景については他で確認していただくとして、このアルバムの核となっているのは、やはり7月26日生まれのフロントマン、ミック・ジャガーの存在感でしょう。
弱冠20歳そこそこの彼が放つ、荒々しくもセクシーなボーカルは、それまでのポップ・スターの概念を根底から覆すものだったのではないかと勝手に想像します。
オープニングを飾る「Route 66」は、彼らが単なるコピー・バンドではなく、黒人音楽であるブルースやR&Bを自分たちの血肉として取り込み、全く新しいロックンロールへと昇華させていることに気づかされるのかなと感じます。
アルバムの大部分はカバーで占めていますが、選曲センスも秀逸と言われています。
「I Just Want to Make Love to You」や「Honest I Do」といった楽曲で見せる、泥臭くも洗練されたアンサンブル。
キース・リチャーズの鋭いギター・リフと、ブライアン・ジョーンズが奏でる多彩な楽器の響き、そしてビル・ワイマンとチャーリー・ワッツによる鉄壁のリズム・セクション。
彼らが一体となって作り出すグルーヴは、聴く者の本能を激しく揺さぶるでしょう。
アルバムの中で唯一のオリジナル曲である「Tell Me」は、後のジャガー=リチャーズによる黄金時代の幕開けを予感させる、彼らが持つ類まれなメロディ・センスと、若さゆえの切なさが凝縮されています。
ブルースへの深い敬意を持ちながらも、自分たちの言葉で新しい音楽を紡ぎ出そうとする彼らの野心が、この一曲に宿っているように思えてなりません。
ミック・ジャガーのカリスマ性と、音楽に対する真摯な姿勢が、ザ・ローリング・ストーンズというバンドを唯一無二の存在に押し上げるスタート地点(デビューアルバム)を聴くと、彼が80歳を超えた今もなおステージに立ち続け、世界中のファンを熱狂させているその原点が、今作にはっきりと刻まれています。
彼らがなぜ「世界最高のロックンロール・バンド」と呼ばれるのか、改めてその理由を肌で感じることのできるデビュー作は、初々しくも不敵で美しい「衝動」がありますね。
国内盤CD
輸入盤CD import CD
レコード盤 Record LP
トラックリスト
01. Route 66
02. I Just Want to Make Love to You 恋をしようよ
03. Honest I Do
04. Mona (I Need You Baby)
05. Now I’ve Got a Witness
06. Little by Little
07. I’m a King Bee
08. Carol かわいいキャロル
09. Tell Me
10. Can I Get a Witness
11. You Can Make It If You Try
12. Walking The Dog
Spotify
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