【おすすめの洋楽】Simulation Theory(2018)/ MUSE

楽曲, 音楽

英国を代表するロックバンド、Muse(ミューズ)の最新作です。

通算8枚目となる今作ですが、次第にエレクトロ色が増し、最強のライヴバンドたるヘヴィネスの性質も進化しています。

ジャケット

Simulation Theory(2018)/ MUSE

レビュー

頭の中に印象付けられるのは、SFの世界観でしょうか。

まぁそう思わざるを得ないようなミュージックビデオが、アルバムリリース前からいくつか公開されていますが、「Pressure」はミューズの持つヘヴィネスとエッジの効いた力強いメロディラインがかっこいいですね。

「Pressure」
 

めちゃくちゃな世界観ではありませんが、理解するのに時間がかかるか、一生理解できないか(笑)、毎度ながら手の込んだ作品になっています。

他にいい曲だなと思ったのが「Something Human」です。

「Something Human」
 

エッジの効いたヘヴィネスが若干抑えられた分、エモーショナルな面を感じます。

というか、ミュージックビデオの数が今回は多いです。

ミュージックビデオ1本だけで何か理解しようとするのは困難で、アルバム全体としてのストーリー性やテーマ、構成をかみ砕いていかなければ、本質にたどり着けないのではないかと思うほどです。

先に紹介した「Pressure」「Something Human」以外で公開されているミュージックビデオは以下です。

「Algorithm」

「The Dark Side」

「Break It To Me」

「Thought Contagion」

「Blockades」

「Dig Down」
 

「Blockades」の曲調は、過去のミューズにも通ずるものだと感じますね。

「Dig Down」はかなり前から公開されていて、エレクトロ色はあるものの、それほど激しさのあるアルバムにならないかもしれないという個人的な見方は的外れでしたが、マシュー・ベラミーの独特な世界が描かれているのが、ジャケットからも多少は察しがつきますね。

また、今作には有名なプロデューサー陣が名を連ねているのも特徴でしょう。

リッチ・コスティ、マイク・エリゾンド、シェルバック、ティンバランドといった人たちのクレジットになっています。

プロデューサーの名前は知らずとも、今まで関わったアーティストを挙げるだけでも、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、マーズ・ヴォルタ、オーディオスレイヴ、エミネム、ドクター・ドレー、ブリトニー・スピアーズ、テイラー・スウィフト・・・などなど、世界に名だたるアーティスト名が出てくるほどです。

正直全部に詳しくはありませんが、数多くのビッグネームとの仕事の割合から、豪華プロデューサーの面々だと判断ができるでしょう。

そういった要素もある今回のアルバムは、難解である反面、このアルバムの楽曲たちをどのようなパフォーマンスでライブを作り上げるのだろうという期待感は膨らみます。

トラックリスト

01. Algorithm
02. The Dark Side
03. Pressure
04. Propaganda
05. Break It To Me
06. Something Human
07. Thought Contagion
08. Get Up And Fight
09. Blockades
10. Dig Down
11. The Void
12. Algorithm (Alternate Reality Version)
13. The Dark Side (Alternate Reality Version)
14. Pressure (Feat. UCLA Bruin Marching Band)
15. Propaganda (Acoustic Version)
16. Break it to Me (Sam de Jong Remix)
17. Something Human (Acoustic Version)
18. Thought Contagion (Live)
19. Dig Down (Acoustic Gospel Version)
20. The Void (Acoustic Version)
21. The Dark Side (Alternate Reality Version Instrumental)