コールドプレイの新作に備え、過去作を再聴。『Ghost Stories』編

2019年10月30日

コールドプレイの6枚目のアルバム『Ghost Stories』です。

ジャケット

Coldplay Ghost Stories

レビュー

このバンドの中心人物でヴォーカルでもあるクリス・マーティンが、離婚という別れがあったことにインスパイアされて作られたという、個人的にはある意味問題作だと思うアルバムです。

やはり内容としては失恋系の歌詞があったり、メロディの雰囲気も、ダイナミックな面がありながらどこかしっとりとしたようなものがあり、優しさが漂いつつも、悲し気な旋律もあったりなど、心情が表現されたものと言っていいでしょう。

ただ、一番驚いたのは、当時突如として発表された「Midnight」です。

「Midnight」

 

この大きくEDM的方向へ舵を切ったかのような、ある種の変貌ぶりが心配になったほどです。

バンド名に”cold”とあっても、ここまで冷たく乾いた表現には多少なりとも驚き、戸惑いすら覚えたほどです。

とは言いつつも、アルバムとしてはとてもエモーショナルであり、先行シングルの「Magic」ではやはりコールドプレイたるサウンドが、戸惑いから来る動揺のような心のアンバランスを整えてくれます。

「Magic」

 

結果的には、クリス・マーティンの環境変化が伴って生まれたアルバムではあるものの、20カ国以上でチャート1位に輝いています。

「A Sky Full Of Stars」は、「Magic」よりもコールドプレイたる展開の極めつけに近いトラックだと思います。

「A Sky Full Of Stars」

 

歌詞の内容とミュージックビデオのシーンがどうミスマッチすぎる気がしていたのですが、歌詞にある”star(星)”は、宇宙にある遠い存在ではなく、身近に居る多くの人たちのことでもあるのかなと勝手に解釈していけば、ミスマッチな感覚は薄らいでいきます。

しかし、一般的には悲しい、残念なことというシーンを体験しつつも、音楽的な観点からすると、そんなことがあってもこれだけ素晴らしい作品が出来上がっていることに、冷静になればなるほど驚きがあります。

なお、2014年3月にロサンゼルスのソニー・スタジオ内に特注で建設した劇場で撮影されたライブ映像を収めたDVD及びBlu-rayもあり、そちらもオススメです。

スタジアム級バンドの、小さなステージの貴重なパフォーマンスです。

トラックリスト

01. Always In My Head
02. Magic
03. Ink
04. True Love
05. Midnight
06. Another’s Arms
07. Oceans
08. A Sky Full Of Stars
09. O

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