Iggy Pop『Skull Ring』(2003)レビュー:パンクのゴッドファーザーが鳴らした、世代を超えた「野生」の共鳴

楽曲, 音楽

アルバム

ジャケット

アーティスト

Iggy Pop イギー・ポップ

アルバムタイトル

Skull Ring

レビュー

2003年、パンク・ロックの生ける伝説イギー・ポップが放ったアルバム『Skull Ring』は、4月21日生まれの彼が、50代半ばにして提示したこの作品を、単なるベテランの回顧録ではなく、自身のルーツであるザ・ストゥージズ(The Stooges)の再結成と、当時のパンク・シーンを牽引していた若手たちとの衝突を詰め込んだ、極めてエネルギッシュな一枚だと思います。

洋楽ロックを愛するリスナーにとって、「パンクの血」が濃く流れているアルバムでもあるのではないでしょうか。

本作の最大のトピックは、なんといってもザ・ストゥージズのオリジナル・メンバーであるアシェトン兄弟とスタジオ録音を行ったことだったようです。

アルバムの冒頭を飾る「Little Electric Chair」やタイトル曲「Skull Ring」で聴ける、あの地を這うような重厚なギター・リフと、イギーの野性味あふれる咆哮。

それは、パンクの原型を作り上げた彼らが、自分たちの居場所を改めて証明してみせたような、圧倒的な説得力に満ちています。

一方で、当時のポップ・パンク・シーンの寵児だったグリーン・デイ(Green Day)やサム41(Sum 41)とのコラボレーションも、本作の面白いところです。

特にサム41をバックに従えた「Little Know It All」は、キャッチーなメロディとイギーのハスキーな歌声が見事に融合していて、彼がいかに時代を超えて愛され、影響を与え続けているかを象徴しているんじゃないかと思います。

Little Know It All

グリーン・デイとの「Supermarket」にしても、彼らの厚みのあるサウンドに負けないイギーの存在感は、まさに「ゴッドファーザー」の面目躍如といったところだと思います。

個人的にこのアルバムを聴いていて感じるのは、イギー・ポップというアーティストが持つ、底知れない「現役感」です。

アルバムは2003年リリースということで、さらに20年以上が経過していますが、年齢を重ねることで円熟味を増すのではなく、むしろより剥き出しに、より野性的になっていく。

その姿勢こそが、パンクという音楽の核心の一つなんじゃないかなとも感じます。

全17曲というボリューム感の中には、実験的なトラックやノイジーな瞬間も多々ありますが、その中心には常に、一切の妥協を許さないイギーの「魂」が鎮座している風に見えてきますね。

イギー・ポップは今もなお、シャツを脱ぎ捨て、ステージで叫び続けているように、この『Skull Ring』というアルバムは、そんな彼の生き様をそのままパッケージしたような、不敵で、美しく、そして何よりも熱い作品ですね。

日々の生活で凝り固まった何かが、彼の咆哮とともに解き放たれていくような、そんな爽快な気分になれるんじゃないかなと思うアルバムです。

Amazon Music

国内盤CD

輸入盤CD import CD

レコード盤 Record LP

トラックリスト

1. Little Electric Chair
2. Perverts In The Sun
3. Skull Ring
4. Superbabe
5. Loser
6. Private Hell
7. Little Know It All
8. Whatever
9. Dead Rock Star
10. Rock Show
11. Here Comes The Summer
12. Motor Inn
13. Inferiority Complex
14. Supermarket
15. Til Wrong Feels Right
16. Blood On Your Cool
17. Nervous Exhausion

Spotify


私の視聴環境

レコードプレーヤー TEAC TN-350

ヤマハ ネットワークレシーバー

スピーカー ONKYO オンキョー D-012EXT(D)

Google Pixel Buds(ワイヤレスイヤホン)

Air Pods(エアポッズ)

Creative Pebble ブラック
音声入力3.5mm ピンプラグ接続
電源USB端子接続 低音用
パッシブラジエーター搭載
出力4.4W アクティブ スピーカー
SP-PBL-BK