【おすすめの洋楽】『仮定形に関する注釈』Notes On A Conditional Form（2020）/ THE 1975

2020年5月22日楽曲, 音楽

The 1975による4枚目の新作『Notes On A Conditional Form（仮定形に関する注釈）』がついにリリースされましたね。

2018年11月にリリースした『ネット上の人間関係についての簡単な調査』とセットの作品かつ前編となり、今作がそれの後編となっているようです。

ジャケット

レビュー

The 1975ファンの皆様、おめでとうございます。

待ちに待った新作ですね。

アルバムからのシングルとして何曲か既に公開されましたが、全22曲という近年稀にみる収録トラック数ですね。

前作『ネット上の人間関係についての簡単な調査』をあまり聴いていないことはもちろん、和訳されていないと歌詞の内容がわからないので、聴いた感じや雰囲気で判断するしかないのですが

冒頭「The 1975」は、環境活動家等で有名になったグレタ・トゥーンベリ氏のスピーチになっていますね。

メディアでグレタ氏の怒りの表情がよく見受けられましたが（笑）、その表情を具現化したような次曲の「People」は既に2019年の夏に公開されています。

怒りと激しさに満ちたThe 1975といった感じでしょうか。

今までとはかけ離れたイメージをバンドに持つのは当然でしょう（笑）

環境活動をはじめ、世界中の多くの問題とされるものの意見が合う合わない、対立するといったことはいつの時代でも起こっており、それを解決したり良い方向へ導く術は様々ですが、表現の一つとして認めることもまた何かの一歩なのかなと感じることもあります。

怒り一辺倒な行き過ぎた言動では何も解決しないですからね。

「Frail State Of Mind」も2019年、「The Birthday Party」は今年2月に発表されていましたね。

個人的に思うところとして、The 1975がいろいろな種類の音を鳴らしている今作は、80年代風なエレクトロニック的要素が垣間見えたような1、2作目から考えれば、相当な広がりを見せているように思います。

「Jesus Christ 2005 God Bless America」や「Playing On My Mind」といったようなアコースティックな雰囲気がいいなと思いますし、「Me & You Together Song」の彼ららしさがさらに際立つトラックも人気なようですね。

インスト系のヒップホップやEDMのような（違うような気もしますが）、多くのバリエーションが楽しめるトラックが揃ったアルバムの最終曲は、少しばかり記事にした「Guys」で締めくくられています。

最終トラックがなんだか素直な雰囲気をまとっていていいですね。

ミュージックビデオもアルバム発売に合わせて公開されています。

しかしながら、22曲というのはここ最近では珍しいほど多い収録数ですね。

それだけ溢れる感情や想いなどがあり、それらを実際に発信した結果で、The 1975がThe 1975であることの表明なのかもしれないですね。

今年の秋に開催予定である『SUPERSONIC 2020』でヘッドライナーとして来日が予定されています。

イケメンフロントマンのマシュー・ヒーリーを中心としたバンドが表紙のロッキングオン（2020年6月号）もチェックしておいていいでしょう。

トラックリスト

01. The 1975
02. People
03. The End (Music For Cars)
04. Frail State Of Mind
05. Streaming
06. The Birthday Party
07. Yeah I Know
08. Then Because She Goes
09. Jesus Christ 2005 God Bless America
10. Roadkill
11. Me & You Together Song
12. I Think There’s Something You Should Know
13. Nothing Revealed / Everything Denied
14. Tonight (I Wish I Was Your Boy)
15. Shiny Collarbone
16. If You’re Too Shy (Let Me Know)
17. Playing On My Mind
18. Having No Head
19. What Should I Say
20. Bagsy Not In Net
21. Don’t Worry
22. Guys

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